敷地が広かったり、フロアが複数に分かれていたりすると、機器やハブの位置、配線ルート、設置場所といった情報は、変更を重ねるうちにだんだん記憶があいまいになっていきます。

これは以前から気になっていた課題でした。そこで夏休みの宿題として、エクセルで出力した機器の詳細設定項目を図に落とし込める「図面逆引きツール」を試行錯誤してみることにしました。これでもう少しわかりやすくなるのではないか、という備忘録です。

構成図を作る

まず前提として、構成図は現場調査で確認してきた内容を文章に起こすところから始めます。これは、設置場所の構成を理解しているかどうかを確認するためです。

ASCII構成図は分かりやすい表現方法ですが、Claudeで作成すると日本語フォントの変換時に形が崩れてしまうことが多いため、今回は「見やすい絵として出力してほしい」というリクエストに切り替え、サンプルを作成しました。

元になる情報をテキストにまとめる際に心がけたのは、接続構成の情報だけに気を取られず、設置場所の情報もあわせて盛り込むことです。

見直してみると、あくまでテスト用の仮想構成とはいえ、ビルという想定であればMDF(主配線盤)の情報も必要だったり、机の配置なども入れておいたほうがよかったかもしれない、といった反省点も出てきました。ただ、そこはあえて割り切って「大きく捉える」ことを優先しました。やりたいことが伝わればよし、ということにしています。

参考までに、実際にClaudeへ構成図の作成をお願いした際の文章はこちらです。

機械室内 NTT光回線ONU→NTT主装置→ルーターYAMAHARTX1220、LAN2へ
ルーターYAMAHARTX1220からは、
総務部のハブへ、RTX1220LAN1、1ポート目より直接、床下フリーアクセスを利用して配線(cat6)し、総務部のハブへ
営業部のハブへもRTX1220LAN1、2ポート目より直接、床下フリーアクセスを利用して配線(cat6)し、営業部のハブへ
ルーターYAMAHARTX1220LAN1、3ポート目から、エレコム EHB-SG2C16PL poeハブ16番ポートへ(cat6)
エレコム EHB-SG2C16PL poeハブより天井裏配線で、総務部wifiAP、営業部wifiAP、打ち合わせ室wifiAPへ配線(cat6)
各wifiAPは点検口内に設置 poeにて給電するので天井裏に100v電源必要なし
総務部の防犯カメラレコーダーへRTX1220LAN1、4ポート目より直接、床下フリーアクセスを利用して配線(cat6)
総務部防犯カメラレコーダにはPOE給電ポート機能あり 
総務部防犯カメラレコーダより、入口ガン式防犯カメラと打ち合わせルームドーム式防犯カメラへは天井裏より(cat6)にてそれぞれへ配線
NTT主装置配下には、事務所内、すべて同一卓上機で12台 営業部、総務部、西側壁面より既設配線あり

機器の詳細設定項目をまとめたエクセル

機器ごとの細かな設定項目は、まずローカル管理用のフォームに入力して保存します。それらを合体させたものを、最終的にエクセルとして出力しています。

機器ごとの細かな設定項目、参考は、いつもの『台帳フォーム』、ここです

図面に落とし込む作業

図面の元データ修正 青焼きや、元データの無いコピーの図面は、「Nano Banana 2」にて修正。指示としては、「歪みを補正して」「きれいな線でトレースし直して、テキストは不要」といった言い回しが効果的でした。

図面ができあがったら、ルーターや主装置、Wi-Fi APやPoEハブの位置をひとつずつポイントしていきます。ポイント用のアイコンは、PC内に保存してあるネットワークアイコンのストックから呼び出して使っています。

ネットワーク機器のアイコンは、希望する形がネット上で見つからないことも多いため、自分で作成したものを画像として保存し、使い回しています。8ポートハブなのか16ポートなのか、PoE対応かどうか、スイッチなのか、大事な情報

図面とアイコンをPowerPointに貼り付けて配置し、最終的にエクスポート・保存します。

完成した「図面逆引きツール」

流れとしては以下の通りです。

手順2で作成した「機器の詳細設定項目をまとめたエクセル」を読み込む
手順3で作成した図面を読み込む
PowerPointまたはPDFで出力する

ネットワーク機器は数が多く、それぞれ役割も異なるため、たとえばWi-Fi APの位置だけに絞り込んで表示するなど、見せ方には工夫が必要です。ですが、設置ポイントを図面に落とし込むことで、フロアごと・エリアごとに機器の配置を把握できるようになりました。

ツールの作成者は、Claudeさん 今回もお世話になりました ローカルで動くhtmlというところがポイント ソースご希望の場合はお声掛けください