ネットワーク遅延の原因の切り分け

雑草は強い!ネットワーク遅延の原因調査からの解消 mmblog

この一か月ほど、ネットワーク遅延の原因の切り分け案件が続きました

複数のベンダーさんやサービスをまたぐ切り分けでは、責任の範囲を切り分ける境界を理由に、ベンダーさんや電話屋さんに相談しても、ネットワークを俯瞰しての回答をもらうことは難しいようです。

ご相談を受け、頑張ったので、責任分界点を理由に、ネットワーク遅延の原因の切り分けで悩む担当者様へ、行ったことを備忘録として掲載します

 

まずネットワーク内に、どういったサービスが混在しているか、列挙して原因となりそうなものを俯瞰していく

 

今回相談いただいたお客様3件のうち、2件は、以前より訪問していたお客様であったので、ネットワークの概要はお聞きしていました ただ、訪問していない時期に、オンプレをクラウドへ移行されたり、端末の入れ替え、追加などを行われていたこともあって、調査をあらためて行うことになりました。新規1件については、ネットワーク開通当初から切断、遅延など恒常的不具合があり、発生の度、ルータ電源の入り切りで解消されてきたというお話でした。

行ったこと step1 IPSCAN https://www.advanced-ip-scanner.com/jp/

ネットワークに接続されている全ての端末の電源をいれていただく

ネットワークにつながっている端末の列挙を行いました

複数ベンダーにまたがってサービスを提供を受けているお客様においては、何時ごろから不具合が発生しているか、同時期に、見直しを行われた箇所については、時系列に状況を把握することも重要です

行ったこと step2 tecinfo

2件のお客様では、yamahaルーターをご利用だったので、ルーターのログを取得し、claudeへ不具合調査を依頼しました

これにより、いくつかのヒントを取得できました

YAMAHA TECINFO テキストで取得して claudeに相談

YAMAHA TECINFO テキストで取得して claudeに相談

行ったこと step3 継続的に原因が不明で起こっていることのヒアリング

例:夜間になるとネットワークが著しく遅くなる

例:VPN接続しているクラウドサーバ(もしくはオンプレサーバ)への接続に時間がかかる もしくは失敗する

例:VPN接続している一か所だけ、接続できないわけではないが、たびたび、接続エラーが出る

例:不定期にインターネットにつながらない もしくはwifiでつながらない時がある

行ったこと step4詰め!

yamaha機器ありのお客様の案件では、tecinfoを取得し、claude回答から 原因となりそうな端末対応を行いました

IPSCANでは、ネットワーク内のハブ越え、ルーター越えでは、情報が取得できないので、現場調査、目視とIP、GW、DNSなど端末での確認も行いました

私一人では、現状を確認できなかった部分は、協力者を依頼して、点検口や高いところの確認を行いました → 配線ルートが見えない場合は、切り分けしながら、弱電技術者の協力が必要です → 実際の現場では、隠ぺいされていた箇所にリピーターを発見したり、LANケーブルの一部の不具合を発見したりしました(熟練の技術者さんに助けられました)

 

まとめ

今回依頼いただいた3件では、ルーターに名前の解決のためのルート記述の追加、一部端末のウイルス感染→初期化対応、IP重複端末の存在、クラウド経由の同期問題、防犯レコーダー名前の解決不具合、DHCP範囲はじめ、IP構成の根本的課題を解決、ケーブル不具合箇所の修繕などを行いました。

特筆としては、それぞれ、一か所で複数の原因や課題があったこと

解決に至れたのは、端末から見て、近いとこから遠いとこ、遠いとこから近いとこ、絵を描きながら、原因となりそうなところを、ひとつづつ列挙していくことでした

個所の特定→問題の消込

過程では、ルータへの記述追加や配線Checkで問題個所を特定など、人、技術提供による稼働分負担をお客様に了承いただいたことも大きかったです。 切り分けにおいて、お客様の協力は不可欠です(解決に至れない場合も担保として欲しい→今回は皆様協力的でした)

端末から見て、近いとこから遠いとこ、遠いとこから近いとこ 図 by fujitsuka

どこに頼んでも、ネットワークの問題の切り分け調査を受けてくれない・・・、そんな時、思い出していただけたらと思います

そう、事業主専門のインフラエンジニアとしては、エンジニアの”雑草”ではありますが、この分野、役立つ方です。(競合がいない、といことを、気が付きました・・・発見!)

 

追伸

原因の切り分けを進める中、

ある大手ベンダーさんが、お客様に、『全部うちへお任せいただけるのであれば、解決します』という回答をされていました。複数のサービス(アプリケーション含めて)をまたぐ時、このベンダーさんが、舌の根もかわかぬうちに、『ここから先は…』を、おっしゃることを知っているだけに、苦笑でした。

個人事業主ですが、ネットワークを読むために、かけてきた時間は、負けてないぞっ!いや、負けちゃうときもありますが、せめて、せめて、問題解決の、近いとこへは爪痕残せるようにはなりたいと思いました

そう、お客様が、私に、声をかけてくださるそのこと自体に、ただただ、ありがたさを感じます。”雑草エンジニア”なものですから。

事業主様、限定ですが、お仕事、お待ちしております!