レンタルサーバーには、1つのサーバー(IPアドレス)に複数のドメインを収容することができるバーチャルホストと呼ばれる仕組みと、IPアドレスとドメインが1対1で対となるレンタルサーバーがあります。
◆バーチャルホストは安価な分、一つのグローバルIPアドレスで、多数のドメインが運用されます。
例えば、契約しているfujitsuka.jpでは、lolipop ライトプラン利用しているので、以下で実験してみます。
step1
http://whois.prove-wsc.com/ ←にて、fujitsuka.jpを検索。IP Addressの欄で、➡ 157.7.107.115 を確認
step2
次に『Domain Neighbors』サイトで ➡ 先ほどのIPを入力 http://www.tcpiputils.com/domain-neighbors
IPアドレス157.7.107.115でホストされているドメインは、4245個。
同様に、media-method.jp 左はBIZメール&ウェブエコノミーを利用 nslookupでも同様の結果が出ますが、同じ手順で行います。
IP=ドメイン 60.43.205.126=media-method.jp
http://www.tcpiputils.com/domain-neighborsでは、以下の結果に
Found one domain hosted on IP address 60.43.205.126.(60.43.205.126でホストされているドメインは1つ見つかりました)
バーチャルホストとIPアドレスとドメインが1対1で対となるレンタルサーバーのどちらがいいのかというテーマ
バーチャルホストとIPアドレスとドメインが1対1で対となるレンタルサーバーのどちらがいいのかというテーマについて。
◆固定IPであると、webサイトの所有者の証明で有効?→ドメインに対して証明書が発行されるドメイン認証証明書では関係ない(結論)
◆レンタルサーバー移転時に、バーチャルホストは時間がかかる。
例:ロリポップの場合 ネームサーバーの変更➡ドメインの設定が可能になるまで1時間➡独自ドメインのメールアカウント作成が可能になるまで1時間➡ホームページの表示の安定まで数時間
BIZメール&ウェブエコノミーの場合 コントロールパネル内でネームサーバーを変更 メールアカウントは、ネームサーバー書換え前にも独自ドメインにて登録可能
・・・。
◆バーチャルホストのIPアドレスによるペナルティ たくさんの所有者の存在するバーチャルホストでは、他のドメインで起こったトラブルを受けて、SEOにおいて、IPアドレスによるペナルティというものが存在するという話。
古いけれど2004年の記事・・http://faq.sem-research.jp/2/20041218181936.html
重要なのは、ホームページの内容。都市伝説のような話なのか?(スパムメールは、バーチャルホストがダントツに多いのは、気のせい?)
価格ではないというけれど、価格も大切。
電話サポート、支払方法に口座振替ができるかどうか・・・など、選択の基準は、事業主様次第。
グラフを作りながら、判断の基準は、好みかと・・・落ち着く。比較グラフはちゃんとした提案の時には作っています。
※詳細は各プロバイダーで確認してください。
2016・08・09調べ | レンタルサーバー (年間費用) |
汎用jpドメイン | 合計(年間) |
lolipopライト | 3000 | 2840 | 5840 |
さくらインターネット スタンダード |
5142 | 3909 | 9051 |
Xserver X10 | 15000 | 2820 | 17820 |
WebArina suitexV2 | 16334 | 7200 | 23534 |
BIZメール&ウェブエコノミー | 17148 | 4500 | 21648 |
CPI ACE01 | 45600 | 5000 | 50600 |
レンタルサーバー (年間費用) |
属性jp(co.jp) | 合計(年間) | |
lolipopライト | 3000 | 3780 | 6780 |
さくらインターネット スタンダード |
5142 | 7560 | 12702 |
Xserver X10 | 15000 | 3760 | 18760 |
WebArina suitexV2 | 16334 | 7200 | 23534 |
BIZメール&ウェブエコノミー | 17148 | 5000 | 22148 |
CPI ACE01 | 45600 | 5000 | 50600 |
レンタルサーバー (年間費用) |
gtld(.com) | 合計(年間) | |
lolipopライト | 3000 | 1280 | 4280 |
さくらインターネット スタンダード |
5142 | 1852 | 6994 |
Xserver X10 | 15000 | 1180 | 16180 |
WebArina suitexV2 | 16334 | 3600 | 19934 |
BIZメール&ウェブエコノミー | 17148 | 2800 | 19948 |
CPI ACE01 | 45600 | 3000 | 48600 |
追記 2019年9月このテーマに追記 共有IPの場合はSMTPサーバのIPも共有 メールがスパム扱いとなるケースがある!!
最近はUTMを導入される企業が増えました。UTMとは統合脅威管理の仕組みです。異なるセキュリティ機能を一つのハードウェアに統合して、集中的にネットワーク管理をする仕組みです。スパム対策を含んだプランが多数出ています。
UTMはチューニングがキーワードです。設定画面難しい。スパム対策にはIPの一覧をそのまま導入しているケースも多くみられます。(チューニングが難しいので)
ここに共有IPサーバのSMTPのIPが含まれ、送ったメールがスパム扱いになっています。実際スパムを出しているユーザーが同契約サーバ利用者の中に居るのでこうなる。
解決には、UTMを導入している取引先に、共有SMTPのIPを除外リストから外してもらう、ドメインの許可を加えてもらうなど、依頼が必要な場合があるということ。
取引先に、うちのメールはスパムではないと申告する手間!!IP申告してくださいと言われ、その相手先がスパムの標的にされたらどうするか。不安要素が残ります。
メールが企業においてとても重要であること、ここをどうとらえるかで、選択の基準が明確になります。