日本のホスティングの歴史 観察してきたこと

女性ITエンジニアの道具箱 研究中 提供終了ホスティング mmblog

インターネットは開かれた世界にも拘わらず、開示されない情報というものが、本当にたくさんあります。
なので、以前もホスティングの歴史を調べようとしましたが、情報が集まらず、断念しています。

歴史は20年くらいですが、新規受付終了の案内は利用ユーザにも知らされず、ページのはじに、こっそり表記されていたり、提供終了のニュースも利用者へは案内があるけれど、ホームページやニュースリリースで発表されるのはずっと後であったり、発表されないものまであります。

インターネットが電気や水道やガスと同じくらい大切なインフラとなり、メールやホームページが大切なツールとなった今、この大切な分野の変遷があきらかにされないのって、どうなのだろうと思ってきました。

資料をひっくり返して、大海へ流す、ボトルレターです。

今回やろうとしていること
JPRSの指定事業者の一覧からカウントすると、561社(2020年4月15日現在)ありました。
ドメインの指定事業者なので、ホスティング(レンタルサーバ)を提供していることとはイコールにはなりませんが、参考にします。
インターネットバックボーン事業者を上位、この10年のサーバ移転で関わった時の資料などをひっくり返しながら、まず列挙していきます。(数が膨大なので、加筆しながらいきたいです)

一つの会社でいくつものホスティングプランを出しているところ、グループ会社のこともありますが、グループ分けは、主たる会社ごとにします。
自分用の資料には、キャプチャをとって残していくことにします。(見たい方は、問合せください)
古いプランはページ上から削除されていることも多いので、過去のホームページを見れるサイトなどを使い、年代を追ってみていきます。

新聞などで確認してみたいこともありますが、今は図書館へは行けないので、こもった部屋の中でのみの作業です。(外に出られるようになったら、IT系の新聞のアーカイブからも探してみたいです)
あくまで、個人的な、調べものです。

2001年3月30日 汎用JPドメイン サービス提供指定事業者一覧がJPRSページに掲載 掲載順が申請取扱量順 3月30日の時点の2位がOCN、iij ファーストサーバ株式会社 KDDI株式会社 日本テレコム株式会社 .ASJホスティングサービス、ASAHIネット アイル ウェブホスティング サービス ラピッドネットワーク SRS SAKURA Internet グローバルコモンズ株式会社 2001年4月2日  お名前.com(インタ―キュー株式会社)が1位

NTTコミュニケーションズさん インターネットバックボーン事業者

1996年12月1日 OCN、最大6MbpsのOCNエンタープライズ、最大1.5MbpsのOCNスタンダード、最大128kbpsのOCNエコノミー(月額3万8000円)常時接続として法人向けに提供開始(2008年提供終了) 同年 OCNダイヤルアクセス 料金基本額 2,300円(月15時間まで)加算額 9円/分(15時間を超えた1分まで毎) 別途ダイヤル通話料
2000年5月1日 Verio社との提携などによるOCNホスティングサービスの拡充 発表
・メール&ウェブ30  :30MB 4,800円/月
・メール&ウェブ100 :100MB 9,800円/月
・メール&ウェブ200 :200MB 25,000円/月(2000年5月)
「OCNホスティング メール&ウェブ」(2000年6月提供開始、2010年2月新規受付終了) 2014年9月30日提供終了 
NS:「ns30a.wh2.ocn.ne.jp」「ns17a.wh2.ocn.ne.jp」
2000年8月1日 NTT.COM Verio社買収に関するエクソン・フロリオ条項に基づく米大統領の承認記事
『クリントン米国大統領が、NTT ComのVerio社買収を承認されたことは、当社として大変喜ばしいことであり歓迎したい。Verio社の株式公開買付(TOB)終了期限は、米国東部時間8月30日24時を予定しているが、Verio社買収に向けて大きく前進したわけであり、この株式公開買付が成功裏に終了することを期待している。』
→15年後、2015年12月NTT.com Verioホスティングサービスの提供終了を発表

2001年9月1日 NTTコミュニケーションズ「OCN ADSLアクセス IP1『フレッツ』プラン」の提供開始
2003年 販売開始→2015年3月31日提供終了
・メール&ウェブ プロ A 容量  8GB 19,800円/月
・メール&ウェブ プロ B 容量 16GB 29,800円/月
・メール&ウェブ プロ C 容量 32GB 39,800円/月
・OCNメール&ウェブ2(スタンダード)容量600MB 5,985円 ウイルスチェック3,990円/月
・OCNメール&ウェブ2(ライト)容量20MB 2,919円 ウイルスチェック1,995円/月
・OCNメール&ウェブ(エントリー)容量200MB3,465円ウイルスチェック1470円/月
・OCNメール&ウェブ2(ベーシック)容量40GB 5985円ウイルスチェック3,990円/月
2003年3月1日 マイホスティング_販売開始_ニュースリリース 平成15年3月17日 →2014年2月28日提供終了
2011年販売開始→2015年3月31日提供終了
・メール&ウェブ プロ L1 容量 80GB  19,800円/月
・メール&ウェブ プロ L2 容量 120GB  29,800円/月
・メール&ウェブ プロ L3 容量 160GB  39,800円/月
NS:ns1.secure.net(他のサービスプランでも利用あり)
2011/04販売開始
「Bizホスティング メール&ウェブ エコノミー」
・容量150GB 1500円/月→2019年12月27日提供終了
「Bizメール&ウェブビジネス」販売開始
・ライト 容量 40GB 2,780円/月
・ベーシック 容量80GB 5,700円/月
2013年販売開始 VPS Bizメール&ウェブ プレミアム 容量100GB(メモリ8GB)1コア20,000円~
★OCNの無料のHPサービス PageOn→2015年2月28日提供終了

KDDI株式会社さん インターネットバックボーン事業者

2001年4月1日 DIONホスティングサービス(KDDI ホスティングサービス (プラン20/50/100)販売開始)
・プラン20 容量 100MB 3,048円/月
・プラン50 容量     300MB 5,524円/月
・プラン100 容量 500MB 9,048円/月 2016年2月29日新規受付終了 提供終了 2019年9月30日
NS:dns01.hs.kddi.ne.jp dns02.hs.kddi.ne.jp
2002年2月1日 KDDI、ADSL”に対応した“Business-DSLエコノミー”と“Bフレッツ”に対応した“イーサエコノミー提供開始,固定IPが1個で月額6700円、8個で1万1700円、16個で2万3000円。ファミリー”(10Mbps)対応が月額2万円、“Bフレッツ ベーシック”(100Mbps)対応が4万円
2010年9月1日 KDDI ホスティングサービス (G120/G200)販売開始
・G120 1,400円/月
・G200      提供終了 2016年8月31日
2011年7月5日 CPIシェアードプラン ZZ シリーズ
KDDI ホスティングサービス Sシリーズ (S101、S102、S103、S104)
・s101 50GB 3,800円/月
・S102 70GB 5,600円/月
・S103 70GB 7,600円/月
・S104 80GB 10,000円/月 新規受付終了2016年2月29日
KDDI ホスティングサービス (S10/S20/S20SSL/S30/S40/S50)
・S10 3,800円/月
・S20 5,600円/月
・S20SSL 7,600円/月
・S30 9,400円/月
・S40 11,400円/月
・S50 13,200円/月 新規受付終了2016年2月29日
★au one netホームページ公開代理サービス(dion→au one net)→2017年10月31日提供終了
2011年 CPIシェアードプラン ACE01  容量 無制限 3,800円/月 新規受付終了 2019年9月
2019年9月5日 シェアードプラン「SV-Basic」容量 300GB 3,800円/月 販売開始

株式会社インターネットイニシアティブさん インターネットバックボーン事業者

NS:**.iij.ad.jp・・・自社サーバ会社 プライマリ・セカンダリなどに使われ、利用していると思われる会社は、大企業ばかり。

ヤフー株式会社さん

★Yahooジオシティーズ 2020年3月31日提供終了
『1994年に米国で誕生した無料ホームページサービス「ジオシティーズ」1997年に日本法人化し、2000年から現行の体制』https://seniorguide.jp/column/furuta/1176647.htmlより
2003年8月7日新規受付開始 Yahoo!ウェブホスティング ライト 2GB 934円/エントリー 100MB 2,980円/ビジネス 250MB 5,980円/エキスパート 500MB 11,800円/月

楽天株式会社さん

楽天モバイル株式会社 SANNET ホスティングサービス 新規受付終了2016年3月末 2020年3月31日提供終了
★SANNET 接続サービス会員のための、個人ホームページ開設サービス 容量100MB 2020年3月31日提供終了
内容/月:30MB 9,800円・50MB 14,800円・100MB 20,000円・500MB 45,000円・1GB 60,000円・ドメイン取得費用10,000円 費用に、1ドメイン維持費用(2,000円)を含まれる 古いホームページ内の調査ではサービス新規受付終了のアナウンスは確認できない(ユーザには2016年6月くらいに案内?)
2002年(株)NTTデータと三洋電機(株)が資本提携し「株式会社エヌ・ティ・ティ・データ三洋システム」ISP SANNET
2014年 SANNETフュージョン・コミュニケーションズ(2015年、楽天コミュニケーションズに社名変更)に譲渡
2020年3月31日(火) SANNET全サービスを終了

(株)サンフィールド・インターネット◆サンフィールド・インターネットさん

バーチャルホスティングサービスPlusは、新規受付終了 発表日不明
[Name Server] s-field1.sunfield.ne.jp
[Name Server] s-field3.sunfield.ne.jp
プラン概要 ●ベーシック/50GB/7,350円(月額)●バリュー/70GB15,750円(月額)●ビジネス/100GB/21,000円(月額)

アスカレンタルサーバーさん 2018年10月31日提供終了

asuka.jp→さくらインターネットへ
[Name Server] ns1.dns.ne.jp
[Name Server] ns2.dns.ne.jp
2003年ドメイン永久無料はどうなったのか
/月:ARS202 7GB 1,890円/ARS203 10GB  2,940円/ARS204 15GB 4,200円/ARS205 20GB  5,250円/NSO201 1995円

大垣ケーブルテレビさん

受付中 基本100MB/独自ドメイン1,000円(税抜)/月

継続調査中

2020の日本でのウェブホスティングのマーケットシェアではXserverが1位、lolipop(GMO)2位、さくらインターネット3位とのことです。調査対象が法人なのか個人なのか、や、サーバ利用の目的もそれぞれあると思うので、ランキングを鵜呑みにするのもどうかと思いますが・・・・。5位にAmazon Web Servicesが入っている・・・ここに未来への行方みたいなものが隠れているような気もします。
参考:https://ja.hostadvice.com/marketshare/jp/

GMOインターネット株式会社さん

ウイキペディアより グループ会社がたくさんあり、調査は困難・・・
熊谷正寿が1991年に設立した株式会社ボイスメディアを1996年にインターキュー株式会社へ商号変更し、ダイヤルQ2によりインターネット接続するインターネットサービスプロバイダへ業態を変更
1999年 – JASDAQへ株式上場。
2001年 – グローバルメディアオンライン株式会社(GMO)へ商号変更
2005年 – GMOインターネット株式会社に商号変更、東京証券取引所市場1部に指定変更
インターネットインフラ
GMOクラウドGMOグローバルサインGMOデジロックGMOデジタルラボGMOペイメントゲートウェイ GMOイプシロンGMOペパボ (旧・paperboy&co.)
2007年12月13日 GMOインターネットグループのGMOホスティング&セキュリティ株式会社の連結子会社で、電子認証サービスを展開するグローバルサイン株式会社(代表取締役社長:中條 一郎 以下、グローバルサイン社)は、11月15日に世界トップクラスのホスティング顧客数を誇る米国Verio社(以下、Verio社)との包括的な業務提携に基本合意。米国Verio社と包括的業務提携について基本合意

エックスサーバー株式会社さん

「wpXクラウド」「wpXレンタルサーバー」2019年10月24日 新規受付終了

さくらインターネット株式会社さん

プランの変遷は不明(10年ほど契約しているプランがありますが、容量は自動的に増えている?)グローバルIP共有
請求書を郵送してくれるので、よくご紹介するサーバのひとつ
・スタンダード 容量80GB 年一括5,238円
・ライト 容量40GB 年一括1,571円
ドメインは、co.jp 7,700円 .com1,886円 .jp3,982

2022 迷惑メール扱いにされてしまう相談増加中

株式会社朝日ネットさん

・2000年3月1日 ASAHINET ・個人ホームページ・商用ホームページ(mmjp)・独自ドメイン
独自ドメイン名ホームページサービス 容量100MB 2,800円 継続提供
独自ドメインを朝日ネットで契約すると、ドメイン維持費用500円+ホームページ容量100MBが利用できるという内容。
・2007年4月1日 ASAHINET ・セキュアホスティング「セキュアホスティング」→ 2019/5/31提供終了
https://asahi-net.jp/service/option/hosting/
インターネットに接続する契約のオプション的なホスティング

ビッグローブ株式会社さん

2002年10月 biglobe オフィスホームページサービス→ 2018年2月28日提供終了
2011年1月 クラウドホスティング 1GBメモリ/40GB  9,450円 2GBメモリ/40G 12,600円 他 提供開始
2016年6月 提供開始 Feather cloud 1,500円/月(税別)、オフィスサービス基本コース 500円/月(税別)。独自ドメインをご利用の場合、別途290円/月

ニフティ株式会社さん

2005年7月 提供開始 @niftyホスティングサービス(スタンダードプラン)容量150MB 2,940円 →新規受付終了
ドメインプラス for @nifty Mail →2005年7月31日新規受付終了
「@homepage」2016年9月29日提供終了
@niftyビジネスホスティング→2017年2月28日提供終了
2010年11月 提供開始 ニフティクラウド ベーシックホスティング ベーシックホスティング 基本サービス(Web+メール)Webホスティング(標準容量 最大300GB)、メールホスティング(標準容量 5GB/5アカウント) 2020年4月1日  2,800円

エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(スマイルサーバ)さん

2000年02/02 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社
2000年05/ ホスティングサービス「スマートアベニュー」新規受付開始→2003年10新規受付終了
2002年ホスティングサービス「smartSQUARE スタンダードV スタンダード プレミアV プレミア新規受付開始
上記は古いページからプラン変遷情報つかめず・・
2020年3月31日「スマイルサーバ(専用サーバ)」 提供終了(2018年12月新規受付終了)
2017/04/17「スマイルサーバ(共用)」の新サーバ(Ver4)移行(利用者による移行作業が必要)
プランにはverに変遷があったよう

エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(ビズリンク)さん

スタートプラン 5GB 1,500円 新規受付終了2014年12月19日(金)
バリュープラン 20GB 3500円 新規受付終了2014年12月19日(金)

2022年追記 PHPのバージョンが古すぎるサーバ バージョン5.4.x
https://www.nttbiz.jp/shared/plan/newplan.html
観察メモ 2014年12月19日(金)新規受付終了と公開されていましたが、
ニュースから消され、既存プランアップデートと。
だけど、容量は、なぜか据え置き、5GBと20GBの二種。PHPバージョンは、サポート終了の、5.4.x!!

株式会社インターリンクさん

マイドメイン1000 100M 1,100円 新規受付終了(発表日は記載なし)

株式会社ASJさん

ASJ SSL [ 新規受付終了 ]

株式会社両毛インターネットデータセンターさん

バーチャルホスティングサービスPlus 新規受付終了

今すぐ役に立つ勉強を、効率を、責任分界点をと、世界が流れる方向は、感情にかかわることを如何に蓋をして生きるかに、いつしか。
立ち止まりの作業は、感情をゆすぶります。否定や、批判だけではありません。他社の靴の履き心地を想像力で外に広げる感じで。

利用者は、してもらうことに慣れすぎていないだろうか。
任せた会社の中には、言えない言葉をポケットの中に握りしめている人もいるかもしれません。
大海に流すボトルレター、誰かのアンテナにひっかかりますように。