SPFというのは、『Sender Policy Frameworkとは、電子メールにおける送信ドメイン認証のひとつで、差出人のメールアドレスが他のドメイン名になりすましされていないか検出する技術である』ウィキペディアより
迷惑メール排除など理由から、各ISPへその導入が推奨され、受信する側のサーバーへはUTMなど、フロムのアドレスが正しいかどうかを確認する仕組みの販売が盛んです。
ホスティングサービスを利用される事業主にとって、メール不達は、システム担当者さんの時間を大きく割きます。端っこの私へも、届かないメールの原因の切り分けが依頼される場面は年々増えています。
今回も、そんな事情を解決するために、ホスティングサービスのひとつ、WEBARINAのV2スタンダードについて、txtレコードへ追加記述が出来ないか、サポートセンターへ問い合わせすることから、はじめました。
txtレコードは複数行かけるはずだけれど、ゾーン情報への記述は、許すドメイン管理会社とそうでない会社があるので、DNSレンタル等行わないと難しいかどうかを確認するつもりでの問い合わせだったのですが・・・。
問合せの内容とWEBARINAからの回答
問合せ
グローバルIPアドレスをドメインに固有で付与してくれるということで、webarinav2スタンダードのホスティングサービスを利用しています。ゾーン情報は、以下です。
3600 IN TXT “v=spf1 include:**.***.jp +ip4:***.***.***.***/32 -all”
メールを暗号化通信で送信する場合、共有送信サーバの
***.***.jp を利用する必要があるので、
include:***.***.jpの記述はあるから、この記述の部分が含まれるはずだけど、作用していないようなので、ゾーンへ記述を加えることは、出来ないか。
問合せ先からの回答
チャットサポートからの回答は、
『サーバーIPアドレスは登録されているように見えますが、
実際は仕様上登録がされておりません。
お手数ですが、ご登録をお願いいたします。』
ゾーン記述情報が有効になっていないって、何?
ゾーンには、書いてあるけれど、コントロールパネル内で、設定しないと有効とならないって、どういうこと?
spf設定されているようにみえるけれど、されていない!って?
+ip4:***.***.***.***/32
書いてあるけど、有効でない。
かつ、includeされてないのではと疑った、指定の***.***.jpについても、
コントロールパネル内で操作を行わないと、有効にならない!!!
記述はあるけれど、有効になっていないって、何のためのゾーン情報ですか!!!
迷惑メール扱いの切り分け、メールが届かなかった送信先の事業所のシステム担当さんともお話して、何度も段取りしてきてのことだったので、そもそもの話に、ちょっと、天をあおぎました。
webarinaより案内された登録方法■送信ドメイン認証(TXTレコード)の設定方法■
https://help.arena.ne.jp/hc/ja/articles/6917907134871#h_01G62D7H1XMPNYDJ8W5VPFQGBW
digで調べたゾーン回答まで疑わなくてはいけないとなると、一体何を信じたらいいのか。
今回もまた、コントロールパネルという密室で行われる、ダークなパターンということでしょうか。やり過ごすしかないのかと、思うけれど、そりゃないでしょう。
総務省の平成28年度の調査(以下)では、SPFの普及率は93.14%
以下で検索いただくと、当時の資料が出てきます。
『特定電子メール等による電子メールの送受信上の支障の防止に資する技術の研究開発及び電子メールに係る役務を提供する電気通信事業者によるその導入の状況 』
総務省の平成28年度の調査(以下)では、SPFの普及率は93.14%と発表されています。
総務省の平成28年度の調査のSPFの普及率は93.14%と記述され、国の指導に、ISPは、行っていると回答されていますが・・・信じがたい。
ISPのコントロールパネル内の密室ルールが、ここにも。
WEBARINA V2スタンダード、注意必要です。
追記
そういえば、少し前にGmail宛のメールが届かないという件で、WEBARINAさんに質問したことをブログで紹介しました。暗号化しないで、popとsmtpをグローバルIPアドレスにして送信すると、送信できるようになり、一見解決したように書きましたが、そうそう、その時も、チャットでしつこく聞いたはず。
先方からの回答は、
『Gmail側へ問い合わせてください』とのことだったことを、思い出しました。
コントロールパネルで、先にあげた、設定を行うと、Gmaiiへ問題なく送信、メールも問題なく受信できました。回りくどいQ&F 。この作業を、一言添えていただけたらば、ぐるぐるしないで、解決できたじゃないか。それにしても、ゾーン記述されているけれど、作用していないって、何なの!!!またも、吠えたくなります。
ウェブアリーナ、コントロールパネル内の作業
サイトマネージャーへログインし、
「サイト管理」 > 「ドメイン」 > 「送信ドメイン認証の設定」 から、
送信ドメイン認証を設定したいドメインの横、「編集」ボタンをクリック。
「送信ドメイン認証を設定し、メールを使用する」は、デフォルトで選択されているもののまま、「変更」をクリックし、もう一回「変更」をクリックし、30分ほど待つだけ。
もう一回書きます。WEBARINAkからの回答は、
『サーバーIPアドレスは登録されているように見えますが、 実際は仕様上登録がされておりません。 お手数ですが、ご登録をお願いいたします。』
山は動かぬ。
わかっているけど、人が動けば、費用は発生します。
私は、ボランティアにはなれません。
端っこ過ぎる話では、ありますが、何なの!なんでなの?
うちでの、設定は有料となります。
それにしても・・・、それにしても・・・、ボトルレター。
CPIも、メール冗長化をうたっていらっしゃいますが、新サーバーは共有送信サーバ。
webarina メールホスティングで、ひとまず、逃げて、wwwは、xserverスタンダード。メール重視の小規模事業主の、今、いまの、手立て。
何を選ぶのか。選んだものを、組み合わせる技術も必要な時代となったようです。(wwwがhtml作成、wordpress作成など個別の事情も配慮して)。
ITに真摯が、ほしいです。デメリットを伝えてほしい。
ここは、日本、和の国。
法人向けのISPさん、あなたがたの真摯な先道は必要です。